今日のレッスンは「have been to~」と「have gone to~」の違いだよ。
たった一文字の違いだけど、ここの違いがよくわからない中学生がたくさんいる。もっといえば、高校生や大学受験生でもよくわかってない人がおおいんだ。
ぜひここで違いを押さえていこう
have been to~の2つ
have been to~という表現を使うときは【経験:~したことがある】と【完了:~へいってきたところだ】の2つです。
2つの使い分けはそれぞれのキーワードが必ずつくからそこを見ればいい。
例文で確認
I have been to the U. K. before.
(経験:私はイギリスへ行ったことがある)
I have just been to the airport to see him off.
(完了:私は彼を見送りに空港へ行ってきたところだ)
キーワードbeforeがあるから経験で「~へいったことがある」とすればよいし、下の文章はjustや不定詞(~するために:目的)がある文では「行ってきたところだ」という意味で考えればOK.
あと、冷静に考えれば、キーワードが無くても後ろの場所の語句で判断つくよね。
そもそも、下の文章で「私は空港へいったことがある」なんて相手に自慢する奴は中学生にはいないだろ(笑)
日常的にいける範囲の場所だったら大体は「行ってきたところだ」とちょうど帰宅したことを伝える完了の使い方になるし、観光地とhave been toを使うならもちろん「行ったことがある」と経験で訳せばOK。難しく考える必要はないね。
have gone to~
さて、have gone to~は「~へ行ってしまった(結果いまここにいない)」ということを表し、結果を伝えることになる。
have gone to~の場合基本「1人称[I/We]」と「2人称[You]」を使うと変になっちゃうんだ。(電話だったら2人称はあり)
写真の会話見たらおかしいこと分かるよね。
男の人が「I have gone to America.」って行っているけど、私はアメリカへ行ってしまった。[結果いまここにいない]というってことは、そこには「私の存在がないことになる」。そりゃ、女の人は「あんた誰だよ?」ってツッコミよな。幽霊かよって!(笑)
なので、基本「3人称[He, She, It, 人名]」でこの文は使われることが多い。
話者(主語)がこの場にいるならbeen、いないならgoneを使う
基本はキーワード識別ができればそれでいいんだけど、もう少し突っ込んでいくと、beenかgoneか迷ったら「話者(主語)がこの場にいるかどうか」を考えればいい。
- この場にいる → been
- この場にいない → gone
というのがわかりやすいでしょう。
A: Have you ever been to Osaka?(君は大阪へ行ったことがあるの?)
B:Yes, I have been there twice.(2回あるよ)
AさんとBさんの会話で両方共「経験のhave been」を使っているけど、会話しているんだからこの場に「いる」わけだよね。
A: Where have you been?(どこへ行ってたの?[行って帰って来たの?])
B: I have just been to the station.(駅へ行ってきたところです)
AさんとBさんの会話で両方共「完了のhave been」を使っているけど、ふたりともこの場に「いる」よね。
ちなみにhave been in~(継続:ずっと~にいる/経験:~にいたことがある)なんていうのも「いる」で解決できちゃうよ。
A: How long have you been here?(どのくらいここにいるの?)
B: (I’ve been here) for thirty minutes.(30分だよ)
A: Have you ever been in Hokkaido?(北海道にいままでいたことある?)
B: Yes, I have.(うん、あるよ)
どちらの文章も話者はこの場に「いる」ことになるよね。
My mother has gone out now.(カーチャンいま外出中[だからいまいない])
Have she gone home?(彼女はもう帰っちゃったの?[だからいまいない?])
どちらの文も主語がこの場に「いない」ことになっているよね。
まとめ
have beenの表現とhave goneの表現は「いる」か「いない」かが大切だということだね。
しっかりと使い分けが出来るようになっておこう。