今日のレッスンは「分詞の形容詞的用法の後置修飾」です。
前回のやったのは分詞が前から名詞にかかっていく用法だったけど、今回は後ろからかかっていきます。実際に出題される問題はあっという的にこちらがおおいんで気をつけてくださいね。
形容詞は1語で修飾なら前置修飾、2語以上のカタマリになると後置修飾になる
まず、形容詞の大原則っていうのを知っておこう。
形容詞は1語で名詞にかかるときは、前から修飾し、説明に2語以上必要なら名詞の後ろから修飾をしなくてはいけないというルールがある。
例文で確認
- 青い空 a blue sky
- 走っている男の人 a running man
- 壊された窓 a broken window
- 丘の上の家 a house on the hill
- 訪れるべき場所 a place to visit
1~3は1語で名詞を修飾するので前から掛かる(前置修飾)
4と5は2語以上で名詞を修飾するので後ろから掛かる(後置修飾)
日本語と英語をよく見比べてほしい。
日本語は短かろうが、長かろうがすべて前置修飾なんだけど、英語の場合は1語か2語以上かで語順が変わる。
ここはすごく大切なポイントです。
分詞の形容詞的用法 後置修飾編
さて、上記のルールがあることを前提にして次の例文を見てみよう。
現在分詞編
[1]Look at the boy. [2]He is running over there.
「男の子を見て」という1文目に対して、2文目は「彼は向こうで走っている」という進行形の文がある。しかし2文目は1文目の「男の子」の具体的な説明をしている文になっているね。
このように進行形の文が1文目の名詞を詳しく説明するときは主語とbe動詞を省略して名詞にかけてあげればいい。
[1]Look at the boy. [2]He is running over there.
今回の文はrunning over thereと3語のカタマリがboyに掛かるわけだから名詞の後ろに置いて上げれば良い。
Look at the boy running over there.
(向こうで走っている男の子を見て)
過去分詞編
[1]The car is expensive. [2]It was made in Japan.
「車は値段が高い」という1文目に対して、2文目は「それは日本で作られてた」という受動態の文になっている。先ほどの例と同じように2文目は1文目の「車」を詳しく説明している文だ。
同じように主語とbe動詞を省略して名詞にかけてあげれば良い。
[1]The car is expensive. [2]It was made in Japan.
今回の文はmade in Japanと3語のカタマリがcarに掛かるので、名詞の後ろにおいてあげれば良いね。
The car made in Japan is expensive.
(日本で作られたその車は値段が高い)
日本語から2つの文を作ろう
さて、2つの文から分詞の形容詞的用法の文をつくるのはそれほど難しくはないね。2文連結法で進行形や受動態のある文の主語とbe動詞を消して名詞にかけてあげればイイだけだった。
問題は日本語をたよりに、英語を復元できるが実は難しいところ。ここは英語が難しいというよりは、日本語がニガテな人ということになる。
英作文のやり方
では、実際に英作文のやり方を見てみよう。
- 加藤先生はうちの母親と話をしている男性です。
- その国で話されている言語は英語です。
構造を解きほぐす作業
- ~は…だ。/~は…をーする。(文骨格を作る)
※残った部分が名詞に掛かる修飾部分 - 修飾部+名詞となっている日本語を「名詞が+修飾部」になおしてみる
- 2文連結
実際にやってみよう
例)加藤先生はうちの母親と話をしている男性です。
[1] 加藤先生は….男性です。 Mr. Kato is a man.
うちの母親と話をしている が修飾部
[2] うちの母親と話をしている男性
男性はうちの母親と話をしている The man is talking with my mother.
[3] Mr. Kato is a man. The man is talking with my mother.を2文連結
→Mr. Kato is a man talking with my mother.で完成
例)その国で話されている言語は英語です。
[1] 言語は英語です。 The language is English.
その国で話されている が修飾部
[2] その国で話されている言語
言語はその国で話されている The language is spoken in the country.
[3] The language is English. The language is spoken in the country.を2文連結
→The language spoken in this country is English.で完成
後置修飾でよく出るフレーズ
さて、最後に後置修飾でよく出るフレーズをまとめておこう。次の表現はどんなテキストにもよく出てくる表現なので覚えておくと即戦力になる。実際に分詞の問題では過去分詞を使った問題のほうがよく出てくるので下のフレーズは知っておくと並べ替え問題などは瞬殺で終えられるよ。
- the man talking to A :Aに話しかけている男性
- the language spoken in A :Aで話されている言語
- the car made in A :Aで作られた(A製の)車
- the letter written in A :Aで書かれた手紙
- the mountain coverted with snow :雪で覆われた山