今日のレッスンは「現在完了の経験用法」です。
過去から現在までの間に××回したことがあるという文ですね。下の図では、現在のところ、過去に2回ほどこの映画を見たことがあるよと言っているわけです。
どんな言葉が使われると継続になるの?
過去から現在までの間に「××回~したことがある」という意味を出したい時の現在完了(have+過去分詞)は、次のようなキーワードに着目してください。
キーワード1(文末編)
- once :1回
- twice :2回
- three times :3回(3回以上は数字+times)
- many times :何回も(回数が多い)
- several times :何回か(回数が少ない)
- before :以前
以上のような語句が文末についた時のhave+過去分詞は「経験用法」となります。赤の語句はかなり頻度が高いのでしっかりと覚えておきましょう。
3回以上の場合は「数字」+timesでいくらでも表すことができます。4回だったらfour times、7回だったらseven timesとすればよいのです。
例文で確認
I have seen this movie twice.(私は2回この映画を見たことがある)
She has written to him many times.(彼女は何度も彼に手紙を書いたことがある)
You have visited China before.(あなたは以前中国を訪問したことがある)
キーワード2 過去分詞の前に置くもの
- ever(疑問文で) :今までに
- never(否定文で) :一度も~ない
- often / usuallyなどの頻度の副詞
- once :かつて
赤字は必ず覚えておきましょう。
現在完了の経験の文ではeverを過去分詞の前にもってきて「今までに~したことがありますか」と尋ねることができます。「今までに」という語句が日本語でなくても、一般的に入れていきます。
現在完了の経験の文の否定文はnotの代わりにneverを用いて「一度も~ない」という意味を表します。
onceは文末で使ったら「1回」過去分詞の前なら「かつて」という意味になる場合もあります。
例文で確認
Have you ever seen kangaroos?(今までにカンガルーを見たことがありますか)
Yes, I have.(はい、あります)
No, I haven’t.(いいえ、ありません)/No, I never have.(いいえ、一度もありません)
I have never seen such a beautiful flower.
(私はこんなに美しい花を今までに見たことがありません)
疑問文ではeverを入れています。否定文ではneverをnotの代わりに用いていますね。ちなみに否定文の「こんなに美しい花を見たことがない」という文は並べ替え問題で頻出なのでぜひ覚えておきましょう。
キーワード3(その他)
- have been to~ :~に行ったことがある
- How often+疑問文~? :何回~したことがありますか
- How many times+疑問文~? :何回~したことがありますか
上記のフレーズはどれもかなり頻出です。特にhave been toは良く出てきます。「行く」と書いてあるのにgoneは使わないというのがポイントです。
例文で確認
I have been abroad once.(私は1回外国へ行ったことがあります)
Have you ever been to Australia? (今までにオーストラリアへ行ったことがありますか)
How often have you seen him? (何回彼にあったことがありますか)
ーTwice.(2回です)
How many times have you been to America?(何回アメリカへ行ったことがありますか)
ーMany times.(何度もあります)
回数を尋ねる文の場合はeverを用いなくても大丈夫です。答え方は回数のみでOK。
have been toは後ろに名詞が来るときはtoが必要ですが、here(ここへ)/ there(そこへ)/ abroad(外国へ)という後の場合副詞になるのでtoは不要です。正誤問題でよく出ます。