今日のレッスンは「too…toV構文」と「enought toV構文」だよ。
too…toV構文とは?
まず、はじめにやるのがtoo…to構文と呼ばれるものです。
形:主語+動詞+too…(for A) toV~.
意味:主語はあまりに…すぎて(Aは)~できない。
※…は形容詞や副詞が入ります。
※for Aは「~できない」のが文の主語以外の人の時につけます。
例文で確認
I am too busy to go out to play.
(私は忙しすぎて遊びにいけない)
He spoke too fast for us to catch him.
(彼はあまりに速く話すので、私たちは彼についていけなかった)
too…to構文の成り立ちを理解しよう
too…to構文という公式(形)をそのまま丸暗記するのではなく、成り立ちをしっかりと理解しておくといいですよ。
まず、tooは「あまりに…過ぎる」という意味の副詞になります。
I am too busy.
これだけで、「私はあまりに忙しすぎる」という意味が成り立ちます。
じゃぁ、忙しすぎるとどうなるの?という疑問の答えが後ろにto以下となって出てきます。
I am too busy → (どれほど忙しいの?)→ to go out to play.
「遊びに行けないほど」という意味になります。
あまりに忙しいって言っているんだから、「遊びにいける」と肯定の意味になるはずがありませんね。この流れを抑えておくと前から理解することが簡単になります。
ちょっとむずかしい言葉では「副詞用法の程度」と呼ばれる分類になりますが、toの前を「原因」to以下を「結果」と捉え因果関係の構文と捉えてもいいと思います。
for A to Vは意味上の主語です
too…toV構文の場合も不定詞の前にfor Aを置くと意味上の主語(不定詞の動作を誰がやるか)を表すことができます。
He spoke too fast
→(彼はあまりに速く話しすぎた)→(どれほど速かったの?)
→ for us to catch him.(私たちが彼の言いたいことがわからないほど)
enough toV構文とは?
こんどはenough(イナフ)to構文です。
こちらもまずは形と意味を見ておきましょう。
形:主語+動詞+…enough (for A) toV~.
意味:主語は…するほど(Aは)~だ/できる。
※…は形容詞や副詞が入ります。
※for Aは「~だ/できる」のが文の主語以外の人の時につけます。
例文で確認
She was kind enough to show me the way.
(彼女は私たちに道を教えてくれるほど親切だ)
This book is easy enough for children to read.
(この本は子どもたちが読めるほど易しい)
I have enough money to buy the car.
(私はその車が買えるほど十分なお金を持っている)
enough to構文の成り立ちを知ろう
enough「十分な」という単語は形容詞や副詞を修飾する場合は「後ろから」名詞を修飾する場合は「前から」修飾するという厄介な性質があります。
上記の例では1つ目と2つ目はそれぞれ「kind」「easy」という形容詞を修飾しているので後ろから修飾していますね。ところが3つ目の例文は「money」という名詞を修飾しているので前から修飾をしています。前者は形容詞にかかるので「副詞」後者は名詞にかかるので「形容詞」なんです。
仕組みはtoo…to構文と同じで「どれほどなの?」という情報の流れを持っています。
She was kind enough(彼女は十分親切)→(どれほど十分なの?)
→to show me the way.(私に道を示してくれるほどよ)
This book is easy enough.(この本は十分簡単だ)→(どれほど十分簡単なの?)
→for children to read.(子どもたちが読めるほどよ)
どれほど十分なのか?を説明するのが不定詞の役割ですから、当然肯定の流れを組むことになりますね。
トータルという教科書ではenough名詞toVが基本になっていますが、それ以外は形容詞+enough to構文で教えられることがおおいですね。
入試で出てくるときはhave(get)+enough+名詞+toVの形で出るとかなり間違える人が多くなります。なので最後の3つ目のパターンも気をつけてくださいね。