今日はちょっとだけ難しい。
「too…to構文とenough to構文の書き換え」について勉強するよ。
どちらの文もso…that構文という文で書き換えができるんだ。
so…that構文とは?
形:S1+V1+so…that+S2+V2~
意味:とても…なので~
例文で確認
He is so tired that he can’t walk anymore.
(彼はとても疲れているのでこれ以上歩けません)
You are so kind that you helps me.
(あなたはとても親切なので私を手伝います)
どちらの文もso…thatを用いて書いてあるんだけど、訳をよく見るとtoo…to構文やenough to構文の訳に似てるよね。
実はこの2つはどちらもso…thatで書き換えが出来るんだ。
too…to構文はso…that S can’t V~
too…to構文は「できない」という風に否定の意味になるからso…that S can’tと否定のcan’tが出てくることがポイントです。
文全体が過去の場合はcouldn’tとする場合もあります。
例文で確認
I was too tired to walk.
I was so tired that I couldn’t walk.
(私はあまりに疲れて歩けなかった=私はとてもつかれていて歩けなかった)
This book is too difficult for me to read.
This book is so difficult that I can’t read it.
(この本はあまりに難しくて、私は読めません=この本はとても難しいので私はそれを読めません)
2つ目の文章でthatの後ろにitがあるのに注意しましょう。so…that構文のthatは接続詞というもので後ろに完全な文「何が読めないのか」まで書かないといけないのです。このitは文の主語であるthis bookを指しています。複数ならthemになることもあるので注意してください。
私立では正誤問題でよくこのポイントが出題されます。
enough to構文はso…that S can V~またはso…that S+V~
enough toの書き換えはso…thatの後ろが肯定文になっています。canはあっても無くてもいいです。出来るの意味を明確にしたければ入れますし、そうでなければそのまま主語+動詞を続けてください。
注意点も上記と同じです。過去の場合はcouldになるケースがあることと、文末にit / themを入れるケースがあるということです。
例文で確認
He is rich enough to buy that car.
He is so rich that he can buy that car.
(彼はその車が買えるほど金持ちだ=彼はとても金持ちなので、その車が買えます)
This cameras are easy enough for children to use.
This cameras are so easy that children can use them.
(このカメラは子どもたちが使えるほど易しい=このカメラはとても易しいので子どもたちはそれを使えます)
以上の書き換えよく出るので覚えておきましょう。
応用 抽象→具体の原則
さて、丸暗記をしてもあまり意味がないので、ちょいと突っ込んだ学習をしておきましょう。
英語は始めに漠然と言って、後ろで具体的に書くという性質があります。
この性質を知っておくと、不定詞の構文関係の理解がしやすくなるのでぜひ知って置いてください。
It is easy to swim fast.
This stone is too heavy to move.
He is tall enough to reach the high space.
上記3つの例はすべて今までにやってきたものです。
これら3つに共通するのはIt / too / enoughという語をまず漠然と言っておき、後ろのto不定詞以下でその内容を詳しく述べているのですよ。
It is easy →(それって簡単だ)→(それって?)→ to swim fast(速く泳ぐこと)
It = to swim fastですよね。Itは代名詞なのでto不定詞も名詞ということになります。
This stone is too heavy →(この石はあまりに重すぎる)→(あまりにって?)→ to move(動かせないほど)
too = to swim fastなんです。tooは副詞なのでto不定詞も副詞(程度)ということになります。
He is tall enough →(彼は十分背が高いよ)→(十分って?)→to reach the high space.(高い空間に手がとどくほど)
enough = to reachです。enoughも副詞なのでto不定詞も副詞(程度)ということになります。
なので、so…that構文に関しても同じ考え方が適用になります。
I am so busy that I haven’t had anything since this morning.
I am so busy →(私はそれほど忙しい)→(それほどって?)→ that I haven’t had anything…(今朝から何も食べてないほど)
so = that S+Vということなんですね。soが副詞なのでこのthat S+Vは副詞節の接続詞ということになります【難しすぎるねw】
はっきりって、上の説明は中学生にはかなり難しいとは思うんだけど、この思考方法が身につくとItが出ると後ろに詳しい何かでるなとか、soが見えたら後ろにthatで詳しい内容が出てくるなって予想することが長文読解の速読に繋がるんですよ。
難しいけど理解する価値は十分にありますよ。