今日のレッスンは【受動態/受け身の文】と呼ばれる形のお話です。
まずは、下のMikaとKenという写真を見てごらん。
この情景は「MikaがKenを平手打ちした」という状況だよね。ただ、「KenがMikaに平手打ちされた」とも言える。1枚の写真なのに日本語でも2通りの言い方ができるわけ。
「平手打ちする」っていう動詞は「slap(スラップ)-slapped-slapped」と変化します。
スポットライトをどちらに当てるかで「する」か「される」か言い方が変わる
Mikaにスポットライトを当てた文だったら「MikaがKenを平手打ちした」となるはず。
「主語が相手を~する」という文を【能動態(のうどうたい)】といいます。
Mika slapped Ken.
(MikaはKenを平手打ちした)
さて、今度はKenにスポットライトを当ててみましょう。「KenはMikaに平手打ちされた」となります。
「主語が相手に(よって)~される」という文を【受動態(じゅどうたい)】といいます。
Ken was slapped by Mika.
(KenはMikaに平手打ちされた)
実際に塾の授業でやっていると「態(たい)」という字を「熊」とか「能」とか書いてしまう人が多いので注意しましょう(笑)受動熊は弱そうです^^;
能動態(する)と受動態(される)の形を確認しよう
★能動態(AはBを~する)
→A+動詞+B.
★受動態(Bは[Aによって]~される)
→B+be動詞+過去分詞[+by A].
ポイント
- 能動態のBを文頭へ持っていく。(スポットライトが当たるものがいつも主語だ!)
- 動詞をbe動詞+過去分詞に変える。
※過去分詞は動詞にedをつけるもの(規則変化)と覚えなくちゃいけないもの(不規則変化:know-knew-knownなど:表の3番目の形)があるので注意 - by AのAは名詞ならそのままで良いが、代名詞なら目的格(I-my-me-mineの表の3番目の形)。
- 受動態の文章では実際にはby Aが省略される文の方が多い。(あとで説明)
例文で確認
1)He likes her. → She is liked by him.(彼女は彼に好かれる)
※動詞が現在形ならis / am / are+過去分詞。byの後ろは代名詞なのでHeはhimにする
2)He liked her. → She was liked by him.(彼女は彼に好かれた)
※動詞が過去形ならwas / were+過去分詞。
3)Everyone likes him. → He is liked by everyone.(彼はみんなに好かれている)
※この例文は能動態に直せっていうのが出るので注意!everyoneが主語の時で現在形なら動詞にsをつけることを忘れないでね。
まとめ
- 主語+be動詞+過去分詞で「主語は~される/された」という受動態(受け身)の文が作れる。
- be動詞は現在ならis / am / areのいずれかだし、過去ならwas / wereのどちらかを使う。これは能動態の文が現在か過去かによって決める。
- by+人を表す時、人は代名詞の表の3番目の形にする。
まず受動態の基本はこんなところ。ワークで確認しておこうね。