今日のレッスンは「不定詞の形容詞的用法」だよ。
形容詞的用法「~するための?~すべき?」
toVが後ろから名詞を詳しく説明するもので「~するための、~すべき」と訳すことが多いんだけど、実際は「~する名詞」と名詞にかかっていく訳ができていればそれほどこだわる必要はないです。
大体前に出てくる名詞は決まっているのでまずはその形をしっかりと覚えてしまおう
- work to do(すべき仕事)
- homework to do(すべき宿題)
- time to go(行く時間)
- place to visit(訪れるべき場所)
- friend to play with(遊び友達)
- something cold to drink(何か冷たい飲み物)
上記のそれぞれの表現は緑の名詞を不定詞が後ろから修飾しているよ。
文で使われるときはhave+名詞+toVという形で使われる事が多いのも形容詞的用法の特徴です。
例文で確認
I have a lot of homework to do today.
(今日はすべき宿題がたくさんある)
Kyoto has many places to visit.
(京都には訪れるべき場所がたくさんある)
She has a lot of friends to play with.
(彼女はいっしょに遊ぶ友達がたくさんいる)
Please give me something cold to drink.
(何か私に冷たい飲み物をください)
上記の例文で注意して欲しいのが2点
- 前置詞で終わるケースがある
- somethingは形容詞を後ろに伴ってから不定詞で修飾
前置詞で終わるケースとは?
不定詞の形容詞的用法には説明を受ける名詞と不定詞の関係を逆にすると文が復元出来る。
例えば、
work to doの場合は do work(仕事をする)となるし、
places to visitの場合は visit places(場所を訪れる)となる。
つまり、前後を入れ替えて正しい文にならないといけないわけですよ。
friends to playともし仮に書いたら play friends(友達を遊ぶ)となって大変な事になっちゃう。
友達といっしょに遊ぶと言いたいわけだから play with friendsとしなくちゃいけないですよね。だからfriends to play withと前置詞withが後ろにくっついて完成することになるわけです。
この手の問題でよく出てくる他の例文
- Do you have anything to write with?(書くべき何か[筆記用具]ありますか)
- Do you have anything to write on?(何か書くもの[紙]ありますか)
- He has no house to live in.(彼は住むべき家が無い)
なんていうのはよく出てきます。
something to write with(筆記用具)はwithが道具を意味します。
something to write on(紙)はonがon the paperの意味で何か書くものを意味しています。
house to live inは live in no houseというフレーズからinが必要ですね。
somethingは形容詞が後ろから掛かる
something / anything / nothing / everythingは形容詞を必ず後ろに置きます。
なのでsomething cold(何か冷たいもの)とかsomething interesting(何か面白いもの)という使い方をします。並べ替え問題で頻出なので必ず抑えておきましょう。
発展 形容詞的用法は3つの関係を持つ
この内容は高校受験レベルでは知らなくても何ら問題はないのですが、知っておくとより深い知識が得られます(高校ではやるよ)。
形容詞的用法は直前の名詞との関係が実は3つ有るんです。
【主格関係】・・・名詞と不定詞に主語と述語の関係
He has many friends to help him.(彼は自分を助けてくれる友達がたくさんいる)
★友達が 彼を助ける friends to help himにfriends(S) help(V) himの主語述語が見えますね。
【目的格関係】・・・名詞と不定詞に目的語と述語の関係
Do you have anthing to read in the train?(電車で何か読むものある)
★何かを 電車で読む anything to read…にread(V) anything(O)の関係が見えますね。
【同格関係】・・・名詞と不定詞に「イコール」関係
Are there any easy ways to master English?(英語をマスターする楽な方法ある?)
★やり方 = 英語をマスターする ways = to master Englishの関係が見えます。
特にこの関係をしっかり意識すると「前置詞で終わる」タイプの形容詞的用法の不定詞の問題が解きやすくなるんですよ。実際には目的格関係ばかりが出てきますから。
実践例題
There are some chairs ( ). (座るべき椅子がある)
1. to sit
2. to sit down
3. to sit down on
4. to sitting
上記の問題の場合は4を除いてすべて不定詞なので意味で決定はできません。関係をしっかりと考えないと解けませんね。
当然「椅子に 座る」の関係ですから【目的格】の関係になります。
不定詞の形容詞的用法は名詞と不定詞をひっくり返して成り立つ形を選べばよいのです。
1. sit some chiars
2. sit down some chairs
3. sit down on some chairs
どれがよいか・・・・
正解は3番です。
sitは後ろに「座る場所」が来る場合にはon / inなどがつきます。sit downというのはあくまで下に座りなさいというdownは強調の副詞でしか無いので名詞を取るには前置詞(on/ in)が必要なのです。